技ありの一本。風がいたずらし、光が踊る。美しい構図で収められた誰もいない部屋が、自分の知らない空間の一面を見せる。
落ちそうな皿については作為が働いていてしっくりこないが、それ以外に自然と起きる出…
PFFアワード2023プログラムIより
ワンルームの部屋で男が家を空けてから帰って来るまでを映す短編。
人間がそこに介在していない部屋、しかしそこには確実に物の呼吸があり、風の音色が聞こえる…。…
人がいない間の部屋も、呼吸を止めない。自然のリズムを感じる面白い作品だった。
風や水の動きを捉える監督のこだわりを強く感じたし、最後の覗き穴の光は見事だった。
しかし、「映像」としての美しさはいうこ…
ほぼ「不在時の部屋でおきそうな”絵になる”事象」だけで展開される実験的作品。
本当に「絵になる事象」だけなので綺麗ではあるが、欲を言えば何かのストーリー性や、その日の「不在の出来事」だけを切り取った…