【凡作の域を出ない】
BS録画にて。
夫が若い女と関係して女を妊娠させ、離婚する羽目になった中年女性(ダイアン・レイン)が、新しい恋人(ジョン・キューザック)と結ばれるまでのお話。
この映画が作られたのが2005年、すでに世の中はネット時代になっています。したがって、ヒロインの姉妹はネットを通じて新しい男を探せとヒロインをけしかけ、そればかりかヒロインの名を勝手に使って恋人探しの某サイトに登録してしまいます。
他方で、ヒロインの71歳になる父親は、妻(ヒロインの母)に先立たれていますが、まだまだ元気で、ネットを通じてガールフレンドを複数確保し遊び回る始末。
ヒロインと結ばれることになるボート製作を生業とする男(ジョン・キューザック)も作品冒頭から出てくるので、観客としてはヒロインと彼が結ばれるのだろうという見当は最初からつくのですが、ネットを通じて二人が知り合った後も色々あって、うまく行きそうな行かなさそうな展開となります。この辺はわりに平凡ですね。
ヒロインは幼稚園の保母さん。園児の離婚した父親と知り合って、この父親がダークホース的にヒロインに近づき、本命はどうなるのかとちょっとやきもきさせるのですが、本命と結ばれるという結末は変えようがないので仕方がないとは思うものの、このダークホースがヒロインに見切りを付けられるあたりの設定がやや安易で、作り物めいているのが残念。
それにしても、本命のキューザックはボートの手作りを仕事にしていながら、全然売れてないんですよね。どうやって食ってるんだろうと余計な心配をしてしまいました(笑)。
総合的には、凡作の域を出ていないという評価です。