NETFLIXオリジナル、メラニー・ロラン監督のクライム・アクション
主役は泥棒稼業の2人の女性、キャロルとアレックス。ターゲットに近づくのはキャロル、サポートで敵を排除するスナイパーがアレックスという役割。
任務中に無駄口を叩きながら、敵を排除していく2人の掛け合いが面白い。
アレックス役のアデル・エグザルコプロスは体が一回り大きくなった様な印象があり、如何にもフィジカルが強そうに見える。華奢なメラニー・ロランと並ぶとその差が分かる。
途中参加する運転担当のサムをアレックスが鍛え上げるシークエンスは面白いが、少々長くて早くミッションに行け、と思った。
肝心の盗みのミッションのシーンはあまりなく、始終女3人の掛け合いで絆を深めるというシーンが多い。
また、アレックスのスナイパーのシーンは印象的で中々の見応え。
そして、大女優イザベル・アジャーニのボス・ゴッドマザーの登場は、緩い雰囲気から一変して緊張感を放っている。
フランスのアクションと言えば初期のリュック・ベッソンのヒリヒリとした演出に満足したものだが、本作をそれと比較するのはどうかと思うが、緊迫感やカタルシスが不足しているように思える。
そもそも監督が目指したものが、過酷な裏稼業でなく、女性をフィーチャーしたファミリー系だったのかもしれない。