ちろこ

疫起 エピデミックのちろこのレビュー・感想・評価

疫起 エピデミック(2023年製作の映画)
3.6
コロナが明けた今の時期だからこそ少し前の自分事として感じることができる20年前のパンデミックの大変さ。
SARSは知っていたけど、海外から見たらあまり実感が湧かなかった、あの頃。
その教訓があったからこそ的確なコロナ対策で乗り越えた台湾。
結局何が伝えたかったのかを深読みすると、某国からのウィルスの脅威は今やっと落ち着きましたが、台湾はコロナよりずっと前からこんな大変なことがありましたよ、そして仲間を救うために犠牲になっていった医療関係者ほか、それぞれの人の辛さを、今なら世界中の人から共感してもらえますよね、というとても良いタイミングだったのではと思います。

敢えてここでSARSを題材にする、それこそが今の台湾の粋な表現の仕方だと思いますし、これ以上某国の影響を受けたくないという表れではないのかと。

疫起の意味はちゃんとは分かりませんが、発音的には一起(一緒に)と似ているので、みんなで一緒に乗り越えるという意味があるのかなぁ?

もうすぐ総統選もありますが、辛い状況にも屈しない力強さを感じました。
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