惑星移民というSFな設定で、日常の差別に気づく。
移民受け入れや、違う人種を拒否する感情の話。
Xとの歴史的背景があって差別しているわけじゃない。ちがうというだけで怖がっている。ちがうから、乱暴な者たちなんじゃないかと疑ってしまう。
でも、相手が乱暴かもしれないとむやみに疑って排除するのも、実は乱暴なことだ。
Xと疑われているうちの一人、台湾人のリエンは言葉が通じないことで邪険にされて寂しく暮らしている。
リエンを遠ざける人のほとんどが、知り合いではなく、リエンのバイトしている店にたまたま来ただけの客。その人たちにとっては、一回彼女を避けただけ。でも、彼女は毎日それをされている。
ひとりひとり向き合えば、人種など関係なく、その人を好きになれるかもしれない。この映画では恋愛的なものさしで描かれたけど、一個人として向き合えば嫌いになったって、普通だって良い。