もやし

隣人X 疑惑の彼女のもやしのレビュー・感想・評価

隣人X 疑惑の彼女(2023年製作の映画)
4.8
上映当時から気になってたけど見るまでには至らなかった映画でした。まさかこんなに早く見放題とは… 運が良すぎる。

設定としては人間に擬態できる宇宙生命体Xを受け入れたら疑心暗鬼になっちゃったという話。人間には決して攻撃しないという特性があるとはいえ、疑心暗鬼になるぐらいなら初めから受け入れなきゃいいじゃんと設定からして思ってしまった。

んで雑誌記者でバイトしてるクビ寸前の林遣都がX候補(上野樹里)に無理矢理近付いて結果好きになっちゃうってストーリー。

SFと恋愛の割合が一番気になってたけど、SF2:恋愛8ぐらいかな?ほぼ恋愛ドラマ。
二人とも30代ということで30代版花束みたいな恋をしたみたいだなと。穏やかながらも切ない。

上野樹里の魅力が全てを左右しているような映画で、上野樹里への好き度で印象は決まってしまう感がある。今回は36歳でアルバイト生活で、母親にいい加減結婚しろ的立場で、それも絶妙に良い。もちろん俺はスコアからして上野樹里の大ファン笑


あとはもう一つのカップルのエピソードもあってこれも良い。
台湾人の日本語学校に通いたい女子。彼女は台湾での震災の際に一番最初に助けてくれたのが日本人ということで、日本で地震の関連の仕事に就きたいという夢がある。
そして恋人は同じアルバイト先の男子。こちらも夢を持っていて、ロックバンドでメジャーデビューを目指す。

共通点としては上野樹里と台湾の子が同じアルバイト先ということ。
そして皆夢を持っているということ。
林遣都は新聞記事になりたかったが高卒ということで夢が頓挫した過去がある。上野樹里はプラプラしてるが、林遣都の熱さに影響されてこれからの身の振り方を考えるようになる。

まあ、だから何だって話なんですけどね笑
別に綺麗に繋がってるわけでもないし、それがテーマと関係してる訳でもないし。

結局はSFというエッセンスを加えた恋愛映画なんですよ。

Xも突き詰めていくと非常に難解、というかそもそもこれは論理的なものなのか?

俺は好きだけど…って映画でした。何だかんだでかなり切ない。

最近は本格的な重いヒューマンドラマからは遠ざかり気味です。
もやし

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