📝あくまでも、自分は、寓話的な作品だと思ってこの映画を観てたので、そういうレビューを残します。
小説みたいに、情報、感情を、わかりやすく、たんたんと伝える作品。
いろんな観方があると思うんだけど、個人的には、裏を返せば、というか、第三者からしたら、そんな“大げさ”、“わかりやすい”こと、今の日本ではないよ。って思ってても、加害者、被害者からしたら、そのくらい大きく見えてるんだよ。っていわれてる気がして。
わかりやすいからこそ、観てて苦しいことも、ちらほらあって。
そういった苦しみ(痛み)を感じる……Xの特徴は……もしや自分もX?みたいなことも一瞬よぎっちゃう。
だけど、そんなのどうでもいいんだよっていう、ある意味“含み”をもたすラストシーンでね。
心で見る、あやふやで、難しいけど、努力はできる。
エンディングの曲、“個性、多様性、普遍、普通、どれが何?”ほんっっとそう。
個人を心で見ようと努力するのが大切っていうテーマの(自分はそう思ってるんだけど)、個性とか、多様性なのに、「そういう個性ね。」「今、多様性の時代だもんね。」って普遍的な言葉が、普通になってきちゃって。
結局、個をみてない。
やり方は、法律的によくないかもしれないけど、憲太郎は、個にフォーカスして、不器用ながら、良子を見ようって努力してた。
そういうのが、この作品の意図だと、勝手に解釈して、心で、個を見ようって思った。
……っていう、ここまで読んでくださった方の、隣人かもしれないXのレビューでした。
また観たいと思った。