地球外生命体の惑星X。
姿や形を人間そっくりに擬態することができる。
日本にも潜入していたが、世間では一体誰なのか不安が渦巻いている。
週刊誌の記者の笹は何とか特ダネをモノにしようと、候補と目される柏木良子に近づく。
「散歩する侵略者」や「遊星からの物体X」を混ぜたような設定だが、アプローチが違う。
アクションなどはなく、知り合うことで惹かれていく過程と、疑心暗鬼を描いたサスペンスにしている。
後半に惑星Xのある特徴が分かるが、それが混乱を来たしていく。
ある場面では写し、ある場面では消える。
だから考察の予知が大いに入り込む中身。
良子の父と対峙するマンション内で、ラストに思いが見え隠れする施しとでもいえばいいのか。
もっと派手にできるのかもしれないが、最後の余韻は悪くない。