絶望スタート、絶望終わり。
本当に作品としてはとってもいいし、イビョンホンはやっぱりスターだし、ただのディザスターで終わらないとこもいい。どの登場人物の気持ちも分かる。非常時の人間の本質って、そうよね…キレイゴトいってられないよね…と。
作品にはまったく罪はないし受賞してるのもとてもわかります。
だがこのタイミングで観るのは人を選ぶというか…心強ければぜひ観てほしいけど…Fはつらくて心臓ばくばくしちゃうかもしれない。呪われた公開タイミング。わたしが配給会社なら泣いちゃう。平和な時に観たかった。
なんでこの災害が起きたか、なんでこのマンション一棟だけ残ったのかに触れてないからと言っているひともいるようだけど、そこはまったく重要じゃないとわたしは思う。この状況を受け入れ、そこで生き残るにはどうしたらいいのかの話だから、ストーリーに影響はしない。具体的に津波です、地震ですっていわれたら観てなかったかもしれないし、そこ本気でやりだしたら5時間くらいかかるし、変なリアリティのせいでこのディストピア感が薄れて一気に白けると思います。
