大災害によって主人公の住むアパート以外が倒壊してしまったソウル。
新年早々に凄い作品をぶっ込んできた韓国映画。
アパートから住人以外を排斥しようとする行動は自国から外国人を追い出そうとする過激な国民のメタファーかな。たまたま倒壊しなかったアパートに住んでいただけなのに、アパートの住民であることに誇りを持ち始め外の人間をゴキブリと呼ぶ住人達は様子は極度に右傾化した愛国者達のようでゾッとした。
自国だけで自給自足ができるのならばそれでも良いけれど、それができないならば貿易か略奪しかないわけで、行き着く先は戦争になることがよく分かる。
アパート元旦から能登半島大地震が起き、関東大震災の教訓も虚しくネットでは外国人ヘイトが蔓延する日本でこそ観るべき映画。
過激化したアパートの住民を表した最後の一言が見事。