このレビューはネタバレを含みます
未曽有の大災害を背景に人間の本質について問いかけるような作品。よくあるディザスターものですが、そこに格差問題も投入してくるのが、いかにも韓国映画らしいです。
序盤は意外にも町内会のノリでコミカルに進みますが、徐々にヒトコワ系シリアス展開へ。常軌を逸した状況なので、少しでも自分の有利になるために、ちょっとした格差でもマウントを取ろうとするのは、人間の真理なんでしょうかね。
物語はほどほどでしたが、演技面は脇役の方も含め、非常に熱いものを感じました。3大スターの演技のピークをラップさせないように各キャラの活躍するタイミングをずらしていたのは見せ方上手かったです。
パク・ソジュンは、その場の状況でしか物事を考えられない思慮の浅い、流されやすい人間像を演じていたのが意外性ありました。
イ・ビョンホンは安定の演技でしたが、もっとヒールに徹してヘイトを集め捲った方が良かったかもしれません。
最後、パク・ボヨンがドヤ顔でこの映画の答えを言っちゃいましたね。潔いですね。
なお、個人的な見どころ
パク・ソジュンとパク・ボヨンが隠れて桃の缶詰を食べるシーン。いいモッパンでした。
パク・ジフがエクストリームトイレに放り投げられる瞬間。あれは目を疑ったわ!