今見る映画なのか迷いましたが。
イ・ビョンホンとパク・ソジュンが出演で、予告で見てみたいなと思っていたので。
ネタバレあり。
最後にミョンファが助けられた人から「マンションの人はどんな人ですか？」と聞かれて、「ふつうの人」と答えたところがとても印象的でした。そう、ふつうの人なんだと思います。自然災害は本当に残酷で恐ろしい。そして同じくらい人間の心も。ただ、極限の状態でもミンファのように冷静に周りを見ることができるだろうか。映画をみている間、何回も自分ならどうするだろうと自問自答しました。ただ、実際に能登半島地震の影響もあって少し怖くもなりました。
この作品におけるユートピアとは。他者を思いやれる社会なのかもしれないです。
だんだんおかしくなっていくマンションの世界が別の意味でのユートピアだったのは、イ・ビョンホン演じるヨンタクだろう。マンションの世界では彼は殺人者ではなく、頼りにされるリーダーで、彼の「正しい」が正解の世界だったから。
パク・ソジュン演じるミンソン。大抵の人は、彼のような感じなんだと思う。愛する妻を守りながら奮闘するふつうの人がすごいです。
現実の事態を思うと、心苦しい気持ちもありましたが、見終わって以前よりいろいろ考えている自分にも気が付きました。作品としては別として、よかったとか、面白かったみたいな感想は少し控えようかな。
