矢野竜子

PLAY! ~勝つとか負けるとかは、どーでもよくて~の矢野竜子のレビュー・感想・評価

3.8
「チーム友達」案件。
大人と子供(といっても高校生だけど)、
そして現実とゲーム。
主人公の周りにいる大人たち(家族)は
基本的にほとんど全員が
様々な現実に追い詰められ
孤独に疲れ切っている。
このあたりの描写はなかなか容赦がなく
未来溢れる子供の主人公たちと
明確に対比されることになる。
大人と子供たちは基本的にわかり合えることはなく
もはや別次元を生きているのだ。
そしてそんな大人と子供の狭間にいるのが
大会関係者の女性である。
駅でのホームのシーンが良い。
大人と子供でも意思疎通が図れるということが
本編中唯一示されている。
それぞれネット上で別フレーム内にいた子供たちが
実際に大会に赴くことで
同フレーム内に収まるようになっていくあたりも
上手いと思うけど、過剰な回想シーンのダサさが気になる。
あと「遠いところ」が凄まじかった
花瀬琴音の演技が今回もずば抜けていた。
今一番注目すべき役者の方だと思う。
その他の役者の方々も
絶妙にキャラクターにハマっていて見応えあった。