しゅうへい

機動戦士ガンダムSEED スペシャルエディション 虚空の戦場 HDリマスターのしゅうへいのレビュー・感想・評価

3.5
『機動戦士ガンダムSEED』
C.E.(コズミック・イラ)を舞台に遺伝子を調整し、生まれながらにして優れた身体能力や頭脳を持つ人類(コーディネイター)と自然のままに生まれた人類(ナチュラル)の戦いを描いた作品。

激しい争いを続けるザフト軍と地球連合軍。中立コロニー・ヘリオポリスで暮らす少年キラは、ザフト軍による襲撃作戦に巻き込まれてしまう。そんな中、かつての親友アスランと再会するキラ。しかし、ナチュラルである友人を守るべく、キラは過酷な決断を迫られる。

2002年にテレビ放送された人気アニメ『ガンダムSEED』総集編三部作『スペシャルエディション』の第一部。16:9のアスペクト比とHD画質で再撮影し、さらに既存カットを新規作画するなど、現代に相応しいアップグレードが施されたもの。

4年振りのSEED。当時の感動そのままに。来年公開の新作までにシリーズを総浚いできるまたとない機会。思い出補正が強すぎて、ちょっとだけ拍子抜け。それでも劇場の大スクリーンで観られただけで大満足。エンディングでSee-Saw「あんなに一緒だったのに」が流れた途端に涙腺崩壊。むしろこの曲を聴く為だけに観に来たまである。

総集編ならではの仕方のない悩み。物語の繋ぎの荒さ、そこに至るまでの過程が省略されている場面が多く、思い出すのが一苦労。HDリマスターとはいえ作画が安定してない場面がチラホラ。キラとフレイの関係性の気持ち悪さが追加カットでより鮮明となっていた…。

“腐女子”というのは書いて字の如く、コンテンツを腐らせる諸悪の根源。実際にそれが原因でメインターゲットである男性ファンが離れた作品は存在する。しかし、SEEDは違った。両ファンが共存し、それぞれの価値観を分かち合えた(キラ×アスランは理解)根強く愛される人気シリーズとして確固たる地位を築き上げた。そう、劇場はそんな客層だった。

8月25日~9月7日
今作『虚空の戦場 HDリマスター』

9月8日〜9月21日
次作『遥かなる暁 HDリマスター』
しゅうへい

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