オール・ダート・ロード・テイスト・オブ・ソルトのうらぬすのレビュー・感想・評価

監督が写真家というだけあって、すべてのショットに静謐の美や生命の躍動、土着的なエネルギーのうねりを感じ取れる。贅沢すぎるくらい時間を費やして一つ一つのシーンが撮られているお陰で、そのやり方でしか生まれない催眠的な詩情に満ちていて、圧倒されてしまう。今後のフィルモグラフィーが楽しみな逸材。