クリーム

ノーウェア:漂流のクリームのレビュー・感想・評価

ノーウェア:漂流(2023年製作の映画)
3.7
突っ込み所満載ですが、架空の設定なのでスルーして観賞。イヤ~、無い無い。がいっぱいです。ほぼ、ワンシチュエーションスリラーとして、わりと面白かったです。やっぱり、女は強い!

政権が奪われ、最悪なディストピアと化した架空のスペイン。資源に限りがある為、老人、妊婦、子供を軍人が殺害します。妊婦のミアと夫のニコはスペインから他国へ密入国しようと業者に金を払い、貨物船に積まれるコンテナに入ります。 しかし、ニコとミアは離れ離れにされ、ミアは1人だけコンテナに残されます。 コンテナを乗せた船は嵐にあい、ミアが乗ったコンテナは海に投げ出されてしまうのでした。



ネタバレ↓


銃撃戦にあってもミアだけ当たらないし、見つからないと言うゴリゴリの都合の良い設定。海の中にコンテナが投げ出されて、水に浸水されつつの漂流生活。濡れた携帯が繋がったり、1人で出産、コンテナの上部をハンディドリルとサバイバルナイフで開けます。絶対、無理だと思う…。何かの電線で網を作り魚を取って食料にし、大怪我をTVの基盤の中から針状の部分を使い自分で縫う。何日か後には海水に入る。出産も傷口も感染症を起こすと思うんだけど…。なんですが、ミアの精神力が強くて諦めない。助かる訳がない状況から、生き抜き、ニコからの最後の電話にも気丈に答え、必死に生きる姿は、都合良くても良いかとさえ思えました。
ラストは、赤ん坊と小さなイカダに揺られている所を助けられるのでした。

ずっと、これは絶対助からないって思いながら観賞。観てる私が降参なのにミアが諦めないから引き込まれました。こう言う作品は、俳優の演技力にかかってると思うのだが、この人体当たりで良かったです。楽しめました。
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