抹茶マラカス

メロスたちの抹茶マラカスのレビュー・感想・評価

メロスたち(2023年製作の映画)
4.3
うわーん、また泣いてしまった。
島根の高校生が演劇を初めて大会に挑んだ様子を捉えたドキュメンタリーのその後。
3年生になった彼らは先生の異動、進路の問題が浮上し4人ではなく、曽田ひとりが大会に挑むことになる。卒業と演劇への想いの差が部活という空間、時限性の青春という概念を浮かび上がらせ、そしてそれを自己言及した新作「走れ!山月記」を見たくてワクワクする。
そして彼らは前作の劇場公開のタイミングでの東京での卒業公演で最後の結集をする。亀尾先生のある種の集大成であり、走りきったメロスたちのアフターパーティ。この先もあることを信じて、故のラストダンス。まずは文芸座で役者の道を歩み出した曽田さんの活躍を祈ります。