Moyuk

劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のMoyukのレビュー・感想・評価

3.8
WJ連載時リアルタイムで毎週毎週びたびたに追い回していた漫画の、名シーンが待望の映画化ということで!一言で言うと、「マジでいい試合見せてくれた!」って感じ。

まずは最高のアニメーションスタジオ、プロダクションIG。古館春一タッチをそのままに、線の細やかさを活かして鮮やかに仕上げる魔法技術、隅から隅までトップレベルだなーと改めて思いました✨そもそも背景のペン入れもめちゃくちゃ細かい原作、それに本当に忠実でよりリアルに書き込んでいく、そんな仕事に製作陣のリスペクトを感じます。こうやって作品への愛がその作品を大きくしていくんだろうな、涙。

そしてハイキューといったら作曲家林ゆうき、今回もストリングスの厚みある演奏で、張り詰めた思い(緊張感<多感な高校生のハート剥き出しって感じ)たっぷりBGM。この音楽とシューズやボールの音が最高の音響で聴けるなんて、映画館ってすげー!!サロンパスの匂いもしてきそー!!そしてエンディングも良かった🥺SPYAIR、今までを踏襲してなおさらに強くなった感じがあったし、やっぱりハイキューに新生SPYAIRもこれまた違和感なしの最強タッグでした。

誰がみても熱いだろうというカードの試合、フルセットで描くと思いきやですよ。それは実は短く儚い時間で、全員が力んじゃって思ってもいなかった結末になる、そんな描き方しちゃうなんてやっぱり原作にくいなー。ハイキューはこのリアルなところがすごく良い。初見だと誰が主人公かわかんないくらい全員の心情にフォーカスしてるところや夏の合宿や幼少期の回想シーンをたまに挟むことで緩急つけるメリハリも集中力を保てるようにパートがしっかりとバランスよく組まれていたところも原作から変わらず良点。シーンカットも本当に秀逸で、ドローンのようにスピーディーにあっちこっちからのコマ割りを再現していたりプレイヤー視点のPOV描写があったり、臨場感ありまくりでした。

個人的には黒尾くんと大将くんの絡みがどうしてもみたかったシーンだったので、Cパートで感無量。だいぶひねくれた大将くんをみて「負けたやつも全力でバレーしてたよね」っていう名言回も最高だったなぁと感傷に浸ってしまったので、もう一回漫画とアニメを復習してまた期間内に観に行かなければ❤️‍🔥!!
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