このレビューはネタバレを含みます
インタビューに記されていた通り完全に研磨主人公だった。
監督がカムバックして、以前の……かと思いきや、多大なる変化を加えた意欲作というと過分かもしれないが、とりあえずやってみる精神は嫌いじゃない。
研磨一人称視点だったり、原作とは違う構図等、一本のフィルムとしての収斂がみえて楽しかった。
研磨なんか女性的美人な顔面で笑った。
映画ならではといえばロトスコープですか?というレベルの、プレーには直接関係ない部分での動き(黒尾の手の振りとか)が映画だからこそ割けたであろうリソースで大変喜ばしい。
TVシリーズを復習していったのは功を奏した。
なにより一番見たかったドンのジャンプがIMAXの豪華な画面と音でみれて嬉しかった。
結局は研磨の最後のセリフに集約するのだと思う、原作者と関わった全ての制作者に改めての感謝を。
終わらないで、という祈りにも似た感傷は誰にもあるであろう郷愁を誘い、涙が溢れた。
ーーそして鴎台との決戦へ!
また皆で見届けましょう!
『またな!』