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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のhirokiのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

春の高校バレー3回戦。2回戦で優勝候補、稲荷崎高校を撃破した烏野は、因縁の相手猫駒高校との対戦に挑む。攻撃の烏野、守備の猫駒。勝利を手にするのはどちらなのか。

アニメ最新話からの続き。バレーボールは暇つぶしくらいにしか思っていなかった、猫駒のセッター孤爪研磨と、烏野の小さなエース日向翔陽は友達でありながら最大のライバル。負けたら終わりの戦いの中で、初めて研磨が口にした、「楽しい」の一言。勝つから楽しいんじゃないし、負けるからつまらないのでもない。勝つか負けるかわからない、苦しい辛い戦いの中で、必死になって勝とうとする。そこに面白さがあるし、楽しさがあるのだと改めて感じさせてもらった。

研磨が翔陽の助走とジャンプを封じ、100%の状態で打たせないようにするのだが、そこで翔陽は諦めるんじゃなく、その壁を越えようとする。その意志を感じ取ったセッターの影山がセンターに高いトスを送り、日向が圧倒的な高さでスパイクを決めるシーンは、1番胸が熱くなったシーンだった。できないから何かを捨てるということも時には必要だが、できるためにはどうするかを考えることが、成長するためには必須のことなのではないかと感じた。

バレーボールというスポーツと、ハイキューという作品が持つ、人の心を動かす力に圧倒された85分だった。
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