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劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦のdm16のレビュー・感想・評価

3.7
原作もアニメも見ている私には、音駒戦を描くのに85分という尺はあまりにも短すぎると感じました…

映像のクオリティや臨場感は映画の方が勝っていたかもしれない。
けれどどうしても物足りない、不完全燃焼な気持ちになってしまった。

今作では初めて観る人も分かりやすいように研磨vs翔陽の構図がメインとなっていたけれど、私は音駒vs烏野の因縁の対決として見たかったのだと、後から気づいた。
本当はもっと音駒も烏野も多様なキャラクターが各々の役割を果たしながら一丸となって戦っているわけで、どうしても尺の都合でそういう場面はカットされてしまうのが悲しかった。

テレビシリーズでの1点1点の丁寧なラリーやあえて時間を使った魅せ方(レシーブやスパイクの溜めなど)はなく、今作の試合としてのテンポの良さにどうしても感情がついていけなかった。

続編を作ってくださりありがとうございますの気持ちと、テレビではもう作っていただけないのでしょうかという寂しい気持ちでいっぱい。

(あと比べるべきでないことはわかっているけれど、丸々1試合を描いたスポーツ映画の完成度としてはスラムダンクに軍配が上がると思った)
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