幽斎

ファイナル・スクリームの幽斎のレビュー・感想・評価

ファイナル・スクリーム(2019年製作の映画)
3.0
C級スリラーをレビューする、Scavenger第46界。原題「The Final Scream」カンの良い方ならお分かりの通り、定冠詞で始まると言う事はイギリス映画、絶望のカナダじゃないのでひと安心?(笑)。AmazonPrimeで299円鑑賞。

皆さん「SCREAM」と聞いて何を思い浮かべます?。そりゃあレビュー済「スクリーム」シリーズよね。つまり最終章?、んな訳無い(笑)。Scream、悲鳴ですから名詞では無く動詞なので、Scary、怖いと同じ様にタイトルに占有権は無いので、邦題に限らず英題でもパチモンが山の様に有る。配給元トランスワールドアソシエイツの罪は軽い。

作品の内容はFilmarksのあらすじに隅から隅までずずいーっ、と思ったらFilmarksのあらすじがアマゾンと異なるが、本作はレーティングは無印(カレーは美味しい)コレでも劇場公開作品。配給がスカベンジャー御用達、安定と絶望のitn distribution 、低評価が逆に気に成ると言う歴戦の強者には丁度良い。ホラーって疑似的に悪夢を見せるモノだと思ってるが、作品の存在自体が悪夢の場合は、どうしてら良いの?(投げ槍(笑)。

アマゾンの詳細ページは「監督:ジェフリー・スコット」、イギリス人なら鈴木一朗とか田中将大並みに良く有る名前、流石のイギリス映画通の私も知らないので、期待も込めて課金したが、クレジットを見てビックリ、Scott Jeffreyじゃねぇかよ!。こいつ、別名Scott Chambersと言い、例えば「プー あくまのくまさん」プロデューサーとか、自身も俳優を務めるイギリスでは有名なタレント。「但し」監督ではクソ映画の重鎮。ソレでもFilmarksにはFanが3人います。と有る、ホラーよりも恐ろしい。

良いんですよ「スクリーム」パチモンでも面白ければ。本家はスリラーのマクガフィンと、ヘンケルスや関孫六も顔負けの切れ味鋭いスラッシャーが持ち味だが、この監督ですから、そんな期待を抱くと、モニターを壊し兼ねないので「安心して下さい」作品はクソです。スナッフが作品の肝なので、スクリーム感0と言う訳でも無く、意外とグロ「っぽい」のもしっかり有るが、91分の内60分は下らない会話劇で尺を稼ぐだけで、死人は稼がないので、ホラーなのに寝落ちすると言う、本作を一言で言えば「苦行」(笑)。

悪夢の60分を過ぎると「やっと」本題に入るが、Kate ListerとかCassandra Frenchとか、相変わらず役にマッチでなく、監督好みの女優を選ぶ(良い趣味とは言えない)、Sue役Louisa Warrenは呼ばなくて良いよ。イギリス映画のスカベンジャー・クィーンで、一度見たら忘れられない。ラストで犯人の「アレ」(阪神タイガース日本一おめでとう!)がヒロインにゴシゴシとチョン切られるが、ソコだけSFXを頑張らんでも。でも、意外と大きかったね(笑)。彼女の今後についてムダに余韻を残す所だけがイギリス映画だった。

イギリス映画らしくないクソで笑えるアホさ加減を堪能したいなら、暇潰しに為るかも。
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