幽斎

極上ディナー 狂気の夜の幽斎のレビュー・感想・評価

極上ディナー 狂気の夜(2020年製作の映画)
3.0
C級スリラーをレビューする、Scavenger第49界。原題「An Exquisite Meal」此の料理は絶品、うんアメリカ英語で良かった(笑)。スカベンジャーは原則0円をご紹介するのが、クオリティに対して筋だと思うが最近は謎の強気な価格設定も有るのでご注意を。AmazonPrimeで299円鑑賞。

スカベンジャーの様なラインナップの頭数だけを揃える作品は、実はアマプラだけでなく他の配信サイトでも一定の需要は有るソウで、Netflixはミニシアター系、Huluはまだ気は確かでアングラは少ないが、フォロワーの方も多く御覧のU-NEXTは、ソウも言ってられないらしく謎映画を捕り合う裏事情も有る。配給元は毎度お馴染み正しくはTWA 株式会社トランスワールドアソシイエツ、列記とした日本の配給会社だが潮流に乗ってVODを開拓してから、業界大手に上り詰めた。

本作はU-NEXT独占配信、後にアマプラへ降ろされた。私はAmazonPrime一択、Netflixの作品は何時まで待っても出ないよ(笑)。ミステリーの読書が最優先、此れ以上トラッキングを増やしても時間が足りない。ソンな日々忙しい貴方に本作は実に最適。上映時間を目を凝らして良く見て下さい「61分」!TVドラマでは無く一時間の映画。逆に言うとソレしか語る所が無いのが玉に瑕だが、アメリカで2021年12月にリリースされた劇場映画。と言ってもインディーズなので、特定の州の街でひっそりと上映されただけ。

他の0円スカベンジャーより面白いかと言われれば、ミステリー、スリラー専門を標榜する私でも「謎映画」云わしめる難敵。Robert Bruce Carter監督は「Off Book」短編で受賞歴も有り本作が長編デビュー、一昔前はアメリカでも短編を上映する地方劇場は有ったが最近は全て配信、遠い日本でもご覧頂けるのが幸せなのか私の口からは何とも言えない。宣伝文句は「極上のディナーパーティーが惨劇と化す極上のサイコスリラー」←嘘ばっかり(笑)。タイトル通りの絶品料理の準備はしてるが、ソレが一向に出て来ない不穏な空気の中、家の外でも不穏な動きが有った。

登場人物は男女7名。ホラーなら確実に死亡フラグが立つ面子も居るが、スタジオでは無く日本のAVに出て来る一般住宅を撮影用に改装した、何なら監督の自宅?のホームビデオ的な映像はスリラーの伏線かと警戒したが、何の事は無い。タイトルとかライティングは割とB級映画的な感じで、監督のセンスが悪く無い事は伺える。エンドクレジットも意外とシャレオツで、中身もアメリカの現代社会を風刺したテーマも透けて見える。アイロニーが効いてるので全体的にイギリス映画の寓話的な雰囲気も悪くないが、結局何が言いたかったのかと聞かれれば。流石の私でも答えに窮する有り様。此のレビューも結局、考察はゼロで只の感想文に成ってしまったのは、全てアマプラの責任だ!(笑)。

絶品料理が何も出て来ない事が現実逃避のサイコロジカルと言うなら、暇潰しに為るかも
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