かじドゥンドゥン

極上ディナー 狂気の夜のかじドゥンドゥンのレビュー・感想・評価

極上ディナー 狂気の夜(2020年製作の映画)
2.5
デイブ、アイリーン夫妻宅で催された食事会。ホストのデイブが、今日は極上のディナーを用意していると、具体的な献立まで語って聞かせるが、彼はいっこうに調理に取りかからず、いつまで経っても食事が出て来ない。

この奇妙な食事会の招待客は、デイブの友人、そのまた友人、ということになってはいるが、呼んだ記憶のない自称フランス人哲学者や、電気技師で場違いな空気を醸し出すポールなどが混じり、終始ぎこちないやりとりが続く。

空腹が徐々に参加者たちを狂わせてゆき、高尚な哲学談義が乱交に変わり、主人のデイブは邸内をうろつくポールの首を裂いて殺めたあと、中空を見つめながらひたすら包丁を研いでいる・・・。

客に料理を振る舞うつもりなど毛頭無いらしいデイブ。彼の激しい気性に遠慮しつつも、ついにしびれを切らした妻アイリーンは、テイクアウトでの食事を提案し、取り乱すデイブを殺害して、場は静まり返った。

かなりシュールで、理解困難な作品。それぞれのシーンを断片化して観れば、諷刺的な意味が読み取れなくはないが。