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REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者のJIZEのレビュー・感想・評価

3.4
悪の帝国マザーワールドと戦う主人公と反乱者たちで結成されたレベルズが愛する者や銀河のために再び戦いを繰り広げるさまを描きだす。やはりパート1に続き黒澤明監督作の『七人の侍(1954年)』オマージュがふんだんに盛り込まれ仲間集めの着想や巨大なスペースオペラのスペクタクルで畳み掛ける。絵的なダイナミズムはかなり申し分無い。また改めてロケーションやら配置など図式が『ローグ・ワン(2016年)』味も感じる。ただそれらをまとめ上げるエモーショナルやキャラ単体の魅力などが枯渇している形相で、何かどこかで観たような既視感も永遠とつきまとう。もう少しデカ過ぎる世界観を狭めても良い気が、した。そして続編への新たな謎のフラグ…。支配側と反乱側の世界観や尺自体も壮大でトンデモナイ歴史的大作風の面構えだが、この世界観にずっと没入していたい、という地点までは映画が到達できてないように感じた。
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