トムトム

REBEL MOON ー パート2: 傷跡を刻む者のトムトムのレビュー・感想・評価

1.5
ザック・スナイダーによる「スター・ウォーズ」「七人の侍」ごっこ。

全然おもんない。
というよりこの題材で臆面もなく名作を模倣しながらここまで面白くなくできるのが逆に凄い。

今作が何故ここまで盛り上がらず面白くならないのかを教材として勉強したいくらいです。

まずキャラクターの魅力の無さですね。

つい一月前くらいに前作を見たはずなのに全然メンバーを覚えていませんでした。
主人公であるはずのコラがまず魅力がないです。
なーんかすぐ恋愛に行くのも古いですし。

キャラクターの内面や事情をスマートに整理できないので、みんなで輪になって語り合うという往年のアメリカ青春映画のお約束「焚き火を囲んでトラウマ語りをしたらもうマブダチ」を2024年に見られるとは思いませんでした。
ヘタクソか。

さらに敵キャラの魅力の無さも酷いです。
ノーブル将軍なんて前作から引っ張るほど魅力ありましたっけ?
というよりあの状態から復活するんやったら絶対黒い鎧つけて「コーホー」言って帰ってこいや。
何普通に復帰しとんねん。
ここまでパクりまくってんのにそこで恥ずかしがんなやザック。

ストーリーがメチャクチャです。

「七人の侍」では麦の実りが野伏がやって来るカウントダウンサスペンスとして機能していましたが、今作の「あいつら食糧不足だから小麦を積んでおいたら砲撃できないぞ」という主張に全く納得ができませんでした。

村を要塞化したり村人に軍事教練したりしたのに全くそれを生かす展開に行かないのに逆に驚きました。

上手く行きそう→めちゃデカい兵器出てきて絶望→命懸けの特攻→もっとデカい兵器出てきて絶望の流れはバカかと思いました。

タイタス将軍が無能みたいやん。

ペ・ドゥナの無駄死にも酷いです。
ああいうのはベタベタでも「ここは俺に任せて先に行け」展開でいいじゃないですか。
なにかチーム戦というよりバラバラで戦ったらなんか上手くいったという展開なのでカタルシスを感じられませんでした。

あからさまに次作への引きで終了しましたが(ここの主張も割とヒドイ)本当に要りませんからね続編。
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