日本映画界の巨星、新藤兼人の自伝的内容。
小学校の恩師との交流と、幼なじみとの恋愛の行く末を描いている。
恩師が泣くくだりとか、当時にしては珍しいと思われる超積極的な女の子とか、いくつかのプロットはさすがの面白さ。
乙羽信子はどうすんの？ とか、もっといっぱいおんないそうだけどな！
みたくメタ的な楽しみ方もできた。
ただ、
・活動写真の撮影のくだりが浮いてるのでなくてもいい。
・いきなり反戦メッセージかと思いきやすぐに収束する。
・何歳か分からぬトヨエツ＆大竹しのぶを数十年追っかけるので、いまがいつで何歳になってるのかわけわからん。
このあたりは頭上にはてなマークが浮かぶのだった。
カット替わりがキレキレだったんだよなぁとか、全盛期の作品がいくつも頭に浮かぶので、そういう意味で重層的な鑑賞体験になったのも確か。
面白かったです。
