ペコリンゴ

狂ったバカンスのペコリンゴのレビュー・感想・評価

狂ったバカンス(1962年製作の映画)
3.1
記録。
弄ばれた一夏の思い出

イタリアンバカンス映画の異端作らしい、カトリーヌ・スパーク主演の青春映画。音楽はまたしてもエンニオ・モリコーネ。

奥さんと別居中39歳のアントニオ(ウーゴ・トニャッツィ)は寄宿学校に息子を迎えに行く途中で若者グループに遭遇。彼らの無礼にピキピキしながらも、その中にいた16歳のフランチェスカ(カトリーヌ・スパーク)に惹かれ行動を共にするが…。

とまぁ、美少女への下心で若者のバカンスに紛れ込むオッサンの滑稽さ&哀愁と、男女数名からなるウェイ系な若者のよう分からんノリで構築された映画です。

ぶっちゃけ面白くはありません。
この内容で108分はMN5(マジで寝落ちする5秒前)です。

ただ、カトリーヌ・スパークの小悪魔的魅力はモノクロの本作においてもスパークしています。もはや小悪魔通り越して大悪魔。これは彼女に平伏すための作品と言っても過言じゃないのかも。

あの悪戯っぽい顔で肩に顎を乗せられて「私と結婚したい?」なーんて言われたら、どんなに分別のある男でも一種でネジ数本吹っ飛ぶんじゃないかしら?

てなワケで、
他の若者にどんだけ雑に扱われても、事あるごとにフランチェスカの”脈アリ”を感じ、その気になっていくアントニオおぢさん。

なんだか今日イケそうな気がするー🎶

と、某エロ詩吟の幻聴が聴こえてきそうな雰囲気の中、果たして彼は奔放なフランチェスカの心を射止めることはできるのでしょうか…。

ていうか、油売ってないで早く息子迎えに行ったれよなw

※モリコーネ&スパーク加点+0.3