試写で。
この家族は呪われている、という言葉が繰り返されるけれど、その「呪い」はいったい誰が掛けたものなのか。
映画を見てる者には最初から明らかに見えるけれど、有害すぎる男性性と家族の枷に完全に囚われている当人たちには逃げ場がなくて、見ててひたすらしんどかった。
ケビンの呪縛が解かれるシーンにはようやく、と泣いてしまったけど。救いがないよりいいけどあまりにも遅すぎたと思う。
父親の狂気にも兄弟の追い詰められ方にも、背景には経済的困難が付きまとっていたように思うけど、どうして誰も止められなかったのか。ずっと考えてる。
そもそもプロレスとかボクシングとか大の苦手なのでだいぶ目を背けてましたが、びっくりするくらい鍛え上げてたキャストの皆さんの試合シーンの迫力はたいしたものだったんじゃないかしら。
ジェレミーアレンホワイトは演技力すごく要る役だからよかったけど、さすがにちょっとヘビー級のレスラーには見えなかったけど。
