ししとう

アイアンクローのししとうのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
4.4
話がしんどすぎて言いにくいけど、すっごい面白かった。
試合、トレーニングシーン、なによりザック・エフロンの身体…仕上がりすぎだよ。心配だよ大丈夫なのかあれは。

アメプロは全然知らず、あっさい日本のプロレスファンである自分でもフォンエリックファミリーのことは知ってるし、何が起きたのかもさらっとは聞いてた。
けど、想像の5億倍しんどかったです。
2択を全て間違ってしまったような不幸のつるべ打ち。もうやめてあげてくれよ。
ケビンはがんばってるのに。あんなに兄弟を愛してるのに。
と思ったらパンフに書いてある実際の出来事はもっと酷いじゃん。頭おかしくなるよ。
呪いを信じないとやってられない。


とはいえ、実際どうだったかは知らないから置いといても、この映画でははっきりとトキシックマスキュリニティに殺された家族に見える。
あの父親、もう、どうやったら後悔して反省してくれるんだ。お前のせいだぞ。
母親もあそこまでの間に色んなことを諦めてきて、神を信じて、ああなってしまったんだろうなぁ。
家族という地獄の映画でした。
おい。プロレス映画しんどいのしかないよ。
助けて棚橋さん。


どのジャンルでも「昔はよかった」ってよく聞くけど、それを作ってた人たちって少なからずこういうことになってたわけじゃん。やっぱなんもよくないよ。
男だって辛かったら全然泣いてくれ。
ケビンがその後幸せそうだったのが唯一の救いでした。
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