2024/04/07鑑賞、伏見ミリオン座
作品のチラシと、ネットの「泣ける」コメントを読んで、相当期待していました。
鉄の爪(アイアンクロー)で日本でも人気のあったプロレスラーフリッツ・フォン・エリックと家族の話。
フリッツ・フォン・エリックは、プロレスが大人気でゴールデンタイムでTV放映していた頃、TVのチャンネル権を持っていた父に付き合い「鉄の爪だー!」って実況アナウンサーが叫んでた記憶はあるものの、息子たちもプロレスラーになっていたことや、「エリック家の呪い」等全く知らなかった。
本作では、フリッツ・フォン・エリックは父親である前にプロモーターであると思った。しかし子供たちは皆「家族」「兄弟」を心の拠り所としている。父の期待に応える為に息子たちが次々と、まるで洗脳されているかのようにプロレスラーになっていく。
子供たちの不幸は、筋肉増強剤や薬物の過剰摂取やそれによる精神的な不安に起因すると思うが、それも「父の期待に応える」為。
兄弟の中で次男のケビンは、唯一結婚し実家以外の家族を持ったことも、彼だけが「呪い」にかからなかった理由な気がする。
映画の前半で、母親がケビンの相談に対して「兄弟で解決しなさい」と言う。そして後半に父親が全く同じ言葉を発する。この夫婦(両親)って・・・なんだよ。
事実に基づきとはいえ、どこまでが事実なのかわからないが、子供の相談に対してこんなことを言うのが本当なら終わってる。。。
ケリーが、いわゆる「三途の川」を渡るシーンでは、ファンタジーか?とちょっとがっかりしたが、そこでの兄弟の再会(しかも長男にも)は、本当に仲いいんだなとジワった。
ケビン家には呪いは断ち切られ、子供たちの「パパの兄弟になってあげる」という提案には皆泣く。
プロレスの対戦相手として実在の人物を演じてるが、まぁ全然似てないていうか髪の毛とか違和感ありすぎ・・・
ケビン演じるザック・エフロンが、マジでプロレスラーの体型(髪型は面白かったけど)を作り上げてるのはすごすぎ。色々な体の鍛え方、見え方があると思うが、完璧にプロレスラーだった。
余談:劇場参戦のお客さん(おじさん)、けっこうプロレスファンが多く、鑑賞後に他のプロレスラーのことで盛り上がってた。
そして、A24作品でも良かった!