特筆して悪いことなんてしていないのに呪われた一家と言われても仕方がないくらい兄弟たちが死んでいってしまう。実話なんだからすごい。ケビンがお嫁さんと生まれた赤ちゃんのために苗字を変えたのは正解だったと思わずにはいられない。
それにしたってプロレスラーの生涯を追う映画は楽しいシーンでもキラキラしたセピア色と夕闇がつきまとうものが多いなあ…!
ケリーが亡くなった時の船に乗って死んだ兄弟と再会して抱き合うシーンは泣ける。ケビンのせめてもの希望というか、やすらかにみんなで仲良く天国にいてほしかったんだろうな。
それと重ねるようにラストケビンが泣いている時に息子たちが「兄弟になるよ」と言って寄り添う姿は最高。
この映画はバッドエンドなんかじゃない、悲劇を乗り越えて再生する物語なんだ。