ツボンヌ

アイアンクローのツボンヌのネタバレレビュー・内容・結末

アイアンクロー(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

自分の成功体験(プロレス)一本槍で、家族を営んでいこうというむちゃで危うい事をしてしまうから案の定、ムチャクチャに。
母親も信仰という一本槍だから、逃げ道が無いのが悲劇的。
両親とも、自分の一本槍が通じないとわかると「兄弟で解決しろ」と見放すのはもう、最悪。。

唯一、存命のケビンはパムというパートナーに自分の弱いところを見せられたからギリギリ保てたのではないかな、と。
(あんなにマッチョな世界に生きてるのに、初体験である事をちゃんと言えて、それを「かわいい人」って言って受け止めてもらうシーンでこの二人なら、と安心してしまいました)

ケビンのキャリア最後の相手が、悲壮感を帯びたアイアンクローで顔面割られてるのに、ニコニコしながら相手の控室に来て「飲みに行こうぜ!」って誘ってくるリアル❝プロ❞レスラーのリック・フレアーでホント良かったんじゃないかな。

最後のシーンで、子供たちになぐさめてもらえるケビンがとても幸せそうでとても良かった。
天国での兄弟たちの再会シーンは凄く映画的だけど、実在する一家への感謝かもな。



別の道を自由に選べる柔軟さこそが強さか。
ツボンヌ

ツボンヌ