エメチン

アイアンクローのエメチンのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
3.8
(通常上映・日本語字幕版)
元々ムキムキではあったが、ここまで違うタイプのマッチョに改造できるのが信じられないくらい仕上がったザック・エフロンにびびりつつ、その肉体とは対照的に、父の父権的マッチョイズムに翻弄される、内に優しさを秘めた佇まいは彼のイメージにピッタリだった。また父と息子たちの内面の対比として、試合後の長回しスピーチでの各々の表情が印象的に使われている。
この家族について何も知らないで鑑賞したため、あまりにもフィクショナルな展開に驚きつつ、なぜか母方の姓を持つ男性があらかた何らかの要因で早死しているというバックグラウンドを持つ自分には、ケビンが本気で一族は呪われているという噂話を信じてしまっていることに妙な説得力があった。
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