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アイアンクローのnamのネタバレレビュー・内容・結末

アイアンクロー(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

プロレスのことは本当に詳しくなくて恐縮だけど、だからこそ新鮮に楽しめるのかと思い鑑賞。
知らないからこそ、デイビッドの死の瞬間とかケリーの事故、マイクのその時の心情とか映画的に画でちゃんと見せてほしかった。
とか、細かくいうと意味の無いカメラワークとかオーバーラップ多すぎとか色々ツッコミどころ多いけど
実話がドラマティックすぎる。
勝手に世間に「呪われた一族」と呼ばれ
幼少期から傷を負い、
だけど「呪われた」なんてことなく
父も母も居て、兄弟で支え合って
みんなオリンピック選手候補だったりプロレスでも名を馳せて音楽の才能もあるとか
ポテンシャル強いし
友達と騒ぐ日常もあって
世間が知らない普通を超えた幸せがあって
初めての人と結婚なんて!!!それもドラマ。
この時代のTHEアメリカな描写が多数で好きだった。

まず役者陣の身体作りには脱帽だし
映画ごとに役作りが洗練されるザック・エフロンがすごすぎる。
映画的にどーのこーの言ったけど、悲しくて結局泣いた。
役者が真摯に向き合ったこともだけど
実話って終わりに希望がなかったりするけど
ラストが絶望の中に光。急にまとめた感は否めんけど、だから家族を作るのか。とか、そういうの。
あとタイトルカット好きだわ。
もっとプロレスの激しい描写も見たかったけど。プロレスファン的にはどうだっただろう。

呪いでもなんでもなく、
人は失敗から学ぶけど
お父さんのそれはどうしようも取り戻せないもので、息子は父の失敗から、家族を愛することに決めるってなんかもう苦しい。せつねぇ。
ケビンと家族が幸せでありますように。
ケビン達兄弟5人がまた揃って、みんなで安らげますように。
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