当時、リアルタイムでエリック兄弟を観たプロレス者としては、主役のエリック兄弟を初め、レイス、フレアー、ブロディ、フリーバーズ等、当時のレスラーが出てくるけどあんま似てない。伝記映画は実在の人物と似てナンボな所があると思うか…当時の印象はエリック兄弟は強くもないし上手いとも思わなかった(父エリックは既に伝説的な名レスラーで、勿論現役の頃は記憶にない)日本では正直パッとしなかった。それでも兄弟の中ではケリーが一番、華があったなぁー。試合のシーンの監修？はチャボ・ゲレロJr.がやってる。作品的には保守的な悪き家父長制、父権の呪いがテーマで当時の勃興してきたレーガノミックスに代表される新自由主義の問題(これは現代にも通じるテーマでもある)が透けて見えるあたりも納得できる出来。プロレス者としては悪くはないがうーむ…プロレス映画じゃなくて家族映画として観るのが妥当なんだろうな。
