Yuria

アイアンクローのYuriaのレビュー・感想・評価

アイアンクロー(2023年製作の映画)
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銃コレクター、信心深い、子供多い、家父長制の権化のような父、更にテキサス、、、と全て揃った保守家庭に生まれついたのが呪いやと思ってしまう。
こういう系って母も被害者になってるのが多いと思うけど、母でさえ「兄弟たちで解決しなさい」やん。末っ子に「私が描いた絵なの」って話すシーンでも、これ親子の距離か?って思う何かが漂ってた。
父は息子のこと全員「サン」呼びやったし、それに対する兄弟らの返しも「イエッサー」。そういうちょっとしたセリフの積み重ねに気づいてザックエフロンの表情みたら後半から始終悲痛で、、、
ブチギレ試合後のザックエフロンがベンチに座ってる様見てたらちらっとジョーカーが頭に過った。でも血塗れなってる相手があの軽い返し、拍子抜けいうかああいう軽さに救われる時あるわ〜。

ザックエフロンはパムと出会って安らぎを得、家を出たから連鎖を断ち切れて、最後子供らが言うた「泣いてもいいんだよ」の言葉でやっとインナーチャイルドを成仏させることができたんちゃうかな。
ザックエフロンの脳内なのか、死んだ兄弟達が再会してるのを見せるなんか反則やわ〜泣くのこらえるん大変やったよ。


・小さい時から一緒に暮らす家族に植え付けられた価値観って、家を出るまで人生を支配するよな。私はトラウマってほどでも全然ないけど、振り返ってみたら家出て良かった〜って思うことが多々ある。スケール小さすぎる比較やけど、そういう思いがある人が観たらだいぶ引きずられそうな内容やった。家族の因縁系映画大好き。
・プロレス全く知識ないけど、ふとしたときに赤井さきちゃんを知って、あんな美しくてしかも戦えるなんか最強やんってなってビジュアルのファンなって、インスタで写真みてニヤニヤしまくってたのに、試合一回も見ずに引退してしまったのが泣けるほど残念やけど、さきちゃんのインスタで新たなる推し、上福ゆきちゃんを知り、今度こそ試合を見に行きたい。
・さらにTwitterでリア・リプリーを知って惚れた。リアになりたい。
・ザックエフロン、ペテン師顔やなんか言うてごめんなさい。兄弟達を演じてた全員素晴らしい演技やった。
・70‘s後半〜80’s半ばの衣装とかスタイリングが好きすぎて苦しい。キャスターついたダイニングチェアとか可愛すぎて吐きそうなった。パムの80‘s感が増してきてるぐらいのウェディングドレスにウェスタンブーツ合わせてるのとか天才かな。
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