マッチョ指導の罪について考えさせられるマッチョ映画
ゴツゴツの肉体と化したザック・エフロンをスクリーンで観られてよかった。スポーツ映画なのにマッチに勝っても喜びを感じられない。それどころか重低音轟く暗い雰囲気が漂っている。
「呪われた一族」の四兄弟は呪怨というより、父親のマッチョ思想に悩まされている。兄弟間の絆を揺るがす競争心への煽りが段々と辛くなっていく。それも直接的な攻撃ではなく自然と序列を作ったり、母親も見えない力で抑圧されているなど、スポーツ映画にありがちな要素が少しずつ蓄積されていっていく見せ方が素晴らしかった。そして、そこから脱却していくところを見せていくラストにもグッときた。
この視点、「ドリームプラン」とかの安易系スポーツ映画は見習ってほしい。