プロレスには1ミリも興味がなかったのだけど、友人に紹介されて観てみることにした。
プロレスのことは分からなくても、「呪われた一家」フォン・エリック一族を巡る家族の物語に、惹き込まれた。
自分が成し得なかった夢を子供に託し、強さを強要する父親と、それに応えようと必死に頑張る4兄弟たち。
親が悪いと言えばそれまでだけど、愛がないわけではなく、その愛がおかしな方向に行っちゃってあんな悲劇を生んでしまったのかなぁ、とも思う😢
母親がもっと息子達を守ってやれば良かったのにとも思うが、母親は食事のシーンと葬式の時ぐらいしか表立って出てこないところから察するに、家父長制的な空気があって口出しできなかったんだろうな。
観ていて、4兄弟の仲良いカンジがちょっと気味悪いほどで、それはやっぱり父親からのプレッシャーに対して無意識に団結心が生まれてたのかもしれない。
だからこそ、実質の長男(本当は次男)として、弟達を守ろうとしていたケビンの喪失感とか悲しみを思うと本当に辛い気持ちになる⤵️
自分だけ新しい家族を作って、実家と距離を置いたことにも負い目を感じていたのかもしれない。
ひとりぼっちになったケビンに子供達が寄り添ってくれるラストは、一族の呪いから解放されたようで救いがある。
ケビンを演じたザック・エフロンの肉体が凄くて、その上で強さと弱さを見事に表現していて、素晴らしかった‼️
