KenKen

アイアンクローのKenKenのネタバレレビュー・内容・結末

アイアンクロー(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

80年代、プロレス界で活躍したフォン•エリック•ファミリーの栄光の反面で相次ぐ家族たちの死から呪われた一族とも呼ばれるようになったという実話を基にした映画。

プロレスのことエリックファミリーのことは殆ど知らなかった。しかし当時の時代背景の作画や人物の再現度がとても高い印象を受け、TV映像も当時の実際の映像を使ってない?って思うほどだった。
ヒューマンドラマとして充分見応えもあって、久しぶりに心に熱く残る映画を観たなあって思うことができた。

ただ本当はもっと高評価を付けたかったが、個人的に実話という点で考えれば切なすぎる所や、納得できない所も唯ある。
どこまでが実話か分からないが、本編の父親が自己中心的すぎて、ただの呪いではなく父親の身勝手な夢の押し付けや支配力な環境が兄弟たちを不幸させたとしかどうしても思わざるを得なくて辛い気持ちになった‥
本編では5人兄弟として描かれていたが実際には六男もいたことも後でウィキ知った時驚いた。天国で兄弟たちが再会するのは名シーンだったけど、兄弟全員登場してほしかったとどうしても考えてしまいます。
映画自体は全体的にとても面白かったけど、個人的に上記な理由もあって高評価しづらいって感じになってしまう作品だった。

ラストは唯一生きている次男ケビンが弟たちの死の悲しさを耐えられず涙を流すが、父親を息子たちが慰めるシーンがグッときた。
edに実在のケビンも現在4人子どもと10人以上の孫たちに恵まれてることが紹介されてとても心温まりました。
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