サミュエル

アイアンクローのサミュエルのネタバレレビュー・内容・結末

アイアンクロー(2023年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

自分は中高時代に土曜の深夜に闘魂三銃士や獣神サンダーライガー、北斗晶の旦那や、現石川県知事がリング上でわちゃわちゃしているのボケーッとテレビで眺めていたくらいのプロレス弱者なので自分のフリッツ・フォン・エリックのイメージと言えば、梶原一騎原作、原田久仁信作画の「プロレススーパースター列伝」で「フリッツ・フォン・エリックはレスラー兼プロモーターの超大物だ! テキサスでは(レスラーは)エリック経営のホテルに泊められ。エリック経営の銀行からファイトマネーが支払われるのだ!! アントニオ猪木(談)」というやり手キャラとして描かれていたので、劇中、デビッドの死去に涙するケビンら兄弟に「男は泣くもんじゃない」とまるで星一徹みたいなことを言い出したのでドン引きしてしまいました。

フリッツ・フォン・エリックの息子たちがバタバタと死んでいくという「ヘレディタリー」みたいなホラー映画みたい展開になるのだが、
ネットで検索すると実はもう一人息子がいて案の定…という事実にびっくり、「プロレススーパースター列伝」が事実を誇張した劇画である一方、こちらの映画は事実をマイルドにしたのかよ

ちなみに公開初日に日本橋のTOHOシネマで鑑賞していたのですが、土地柄のせいなのか観客が全員、頭が白髪混じりのスーツ姿のリアル、ケビン・フォン・エリック世代のおじさまばかりで、女性の観客が誰一人としていなかったという中々ない経験をしました
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