鑑賞記録。北米blu ray取り寄せてのウディ。久々に？と言っていいのか、ウディ節が出まくった良作でした。ウディアレンとフランス、フランス語の早口感って、改めて考えるとベストマッチだったりして。プロットも典型ウディアレンもの、皮肉めいたラストも含めて、すっきりウディ映画でした。日本公開をやっぱり期待しておりますー！

傑作！

フランス語全く分かんないのに英語字幕なくて、フランス語でそのまま見たけどめちゃくちゃ面白かった

セリフは全く分かりません！アメリカでdvd出たらもう一回見ます

いや、ヴェネチアでさ、マッチポイント以来の傑作って評価がチラホラ見られてプレミア後のスタンディングオベーション見ても楽しみと思ってたら、たしかにこれはみんなが好きなマッチポイント系ウディです

ストーリーはもちろんいつもと一緒。
重罪と軽罪とマッチポイントって言っちゃったらほぼネタバレだけど、まあ今回は最後にもう一捻り(ウディ映画にネタバレとか無いけどねマジで)

リフキンズフェスティバルでウディの腕が落ちたとか思ってる奴はマジでウディの映画たいして見てないカスだと思ってるから。ウディはずっと腕なんてないヘボ監督なのに「質より量」作戦で50本撮った結果、たまに良い映画ができたくらいのテンションで見るべきなのに、特にライト層はね！僕は2000年以降生まれの日本人で1番彼を愛してると思えるくらいのファンなので50/50全部すきですが

けど今回はリフキンズフェスティバルで乗れなかった人も楽しめると思います
ブルージャスミンで、「年取ってもこんな完璧な脚本書けるのエグ、てかむしろまだ成長してるぞこいつ」って思ったけどcoup de chanceもさっき上げた映画の系譜にありながら、また一味違う、そこに興奮を覚える

ストラーロ以降、つまり2010年代後期のウディのルックにマッチポイントを合わせた感じなんだけど、その結果マッチポイントのシリアスさは軽減。音楽も今回はジャズでいってるのでこの軽妙な雰囲気とのしかかる悲劇のアンバランスさがたまんない、僕はマッチポイントより全然好き

まとめるとウディが1番得意なゲームの規則的非喜劇に原点回帰したよと。ストーリーはマッチポイント系、トーンはストラーロ以降

なにより、イタリアで新作を撮り始めるということで、ほんとに脚本書くの早すぎ。
もうちょっと真面目に書いた方がいいと思う。
まあ映画を撮ってるということは、まだ撮ることに喜びを感じているということなので、それだけで正直かなり嬉しい。

別に新しさとか面白さとかそういうの求めてないっていう、この感情を抱けるのが特異な監督なんですよね。アニーホールだって、ハンナとその姉妹だって、ミッドナイトインパリだって、大傑作か？って言われたら自信持ってyesとは答えられないくらい万人受けは決してしないし、けど万人受けなんてクソどうでもいいっしょって思える監督ですね、彼にしか書けない物語がたしかに存在してるってそれだけで、それを思うだけで同時代に生きることが出来る喜びに涙してしまいそうです

やっぱりウディアレンは洒落てるなー
すごく単純な物語なのに細かいところまで洒落てるのすごい
深夜映画館で息抜きしたのですが最高の贅沢でしたウディアレンさんありがとう
しかしフレンチ＋英語字幕きつかったー