このレビューはネタバレを含みます
まず、最高だった。本当によかった。
前半20分のセリフなしはすごい挑戦だけど、その分自然の音がしっかり聴こえて自分もそこにいるかのような気分になってたからか後々の壊されていく様がやけに切なかった。
彼女らは現実が分かっているからこそ、好きなものを持ち寄って好きな時間を過ごしていたのだと思う。それが前に進むことも後ろへ戻ることもできなくなった彼女らの精神を支えるものであり、諦めの中の希望でもあったのではないか。
この言い方が正しいかは分からないが、戦争を題材にしているがそれがどこか閉塞感を抱かせる様々なものの代表でしかないように感じた。
「なんか楽しいことないかなぁ」は閉塞感の塊だった。
2023-24