らんらん

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版のらんらんのレビュー・感想・評価

5.0
クエンティン・タランティーノ、1992年。

リバイバル上映。今年の初劇場作品がこれって最先良いなぁ!一度観たきりでほぼ忘れてたけど面白かった。

言わずと知れたタランティーノ28歳のデビュー作であり出世作。

やっぱり冒頭がカッコ良いな。
世界共通で天気の話に次いで当たり障りのない、芸能話に講じる6人と2人の男達の間を舐めるようにカメラが移動する。

あれが何だか生き物っぽい。
割って入ったり正面からだったり、覗いたり見上げたり見下ろしたり、カメラが関係値を探って煽る。
そこからのーはい、バーン!(ベースイン)
で本当のバーン!

80’sぽくはない細ネクタイ。
情けは無用。最後はプロデュースもしたハーヴェイ・カイテルが美味しいところを持って行く。
説明くさいものや説明台詞が一切なし、無駄話ばかりなのに無駄がなくて、スリリングできゅんと来る。
『仁義なき戦い』をかなり意識しているという話だけれど、『仁義〜』は観たことがないのよね。こっちはチンピラで仁義も安く仕上げてるところがカッコ良い。いつ真実に辿り着けるのだ?我々は。
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