コーディー

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版のコーディーのレビュー・感想・評価

4.8
『パルプ•フィクション』と並ぶマイベスト映画を初の劇場鑑賞。って事でオープニングのK•ビリースーパーサウンドから既に興奮してたし、現実主義なピンクやブロンドの狂気、そしてホワイトの哀愁など30年経っても色褪せない哀れな男たちの諍いとその末路に感無量でした。
無駄を排除したストーリー展開と、どうでも良い駄話で心を掴むwやっぱり大傑作!

マドンナの〝Like a Virgin〟の歌詞を巡り駄話を繰り広げる和やかムードが一転、強盗失敗により取り乱しまくりwそして特に何も解決せぬまま倉庫内に充満していく混乱を延々見せられるだけ…なのにバカ面白い!
クールとダサさ、暴力と可愛げ、完璧なサントラが織り成すデビュー作にして驚異のキレ味。
時代の寵児となったタランティーノ鮮烈さを改めて体感した。

限られた空間で展開するけど、仁義と狂気が錯綜する警察のイヌ探しや動的なカメラワークにも没入感を煽られるし、特にブロンドがガソリン取りに行くとことか好き過ぎるw

まあ人物描写とかは結構薄いのでドラマティックさには欠けるし展開に強引さも感じるけど、そんな粗さを監督のセンスとクールな俳優らのハイテンション演技で押し切ってくる凄まじい熱量がやっぱり最高でした!