せっ

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版のせっのレビュー・感想・評価

4.0

宝石強盗を実行した男達だったが、仲間内に裏切り者がいたようで計画が失敗し、後処理に追われながらも腹の探り合いをする男達の話。

冒頭、雑談をしてカフェで時間を潰している男たち。関係性も分からなければ、話してる内容もある曲の下世話な考察やチップ文化への問題提起(これは日本人からしたら激しく同意した笑)など、めちゃくちゃどうでも良い雑談。

カフェで隣の人達のどうでも良い会話聞いちゃったぐらいのテンションだったのに、急に"little green bag"が流れてサングラススーツで歩く男たちの映像で急に"映画"が始まる。何も起きてないし、車に向かって歩いているだけでしかないのに、話が展開したように思わせるタランティーノらしさというか何と言うか(笑)

でもその雑談も、後に小話は誰かのフリをするためには重要だというシーンが出てくることで、たちまちガラッと印象が変わる。強盗団全員に別名ついてて全員詳しい経歴は不明なわけで、刑事以外でも皆フリをしているのは同じ。雑談がかっこよく見える不思議。なんなら最初に小話してたのが監督のタランティーノ自身で、その中で1番若いながら監督として手本を見していると思うとかっこ良い。

自分もすべらない話の一つや二つ持っておかなきゃと思い参考にしたいけど、アメリカ人の話し方って、「その時あいつがこう言ったんだよ、"おい!......"ってな」みたいな感じで、めっちゃ人の話真似するから無理(笑)
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