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レザボア・ドッグス デジタルリマスター版のmooのネタバレレビュー・内容・結末

4.2

このレビューはネタバレを含みます

【あらすじ】
タランティーノの長編第1作目。

宝石店襲撃のために集まった黒スーツの男6人。小気味にジョークを交わす彼らはお互いの素性を隠すためにそれぞれを色の名前で呼びあい、お互いの正体を知らない。
やがて強盗計画が実行に移されるが、なぜか現場に待ち構えていた警官らとの銃撃戦になる。

間一髪で逃げ延びて集合場所に顔を揃えた男たちは、この中に裏切り者(警察のイヌ)がいると考えて疑心暗鬼に陥る。

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仕事場のひとが1番好きな映画だと話してて、ちょうどデジタルリマスターの劇場で見れる機会があったので見た。

タランティーノ作品はデスプルーフくらいしか見ていなくて、ちゃんと映画館で見るのは初。

知人からはタランティーノは会話を楽しむ映画だからねーと聞いていたので、オープニングの興奮後からは冒頭ぼんやり見てたが、拷問シーン辺りからグッと引き込まれた。

あまり言えない趣向だが、何も知らぬ(体の)男が拷問されるのにめちゃくちゃ興奮するので、掴みはOK…からのまさかの銃撃で?!
そこからはエンディングまであっという間だった。

動揺してなのか最初の疑心暗鬼のときにタバコに火がついてないMr.ホワイト
エディとブロンドが戯れあってるのが犬のようでかわいかった。

拷問シーンのMr.ブロンドの耳へのもしもーしと、Mr.オレンジの俺なんて死にかけてるんだぞ!にちょっと笑い、ウガチャカ・ウガウガにピャッ!とテンションが上がり、ラストの前の謝りながら仁義を通すところがカッコよかった。

台本を読みこんであんなに完璧に潜り込んでいるMr.オレンジが逃走に車を強奪するときに撃たれて撃ち返すときに一瞬顔が曇るところ、警官が撃ち殺されて一瞬、間があるところ、このひとは根は曲がらないんだなとじんわりくる。

いろんな説があるみたいだけど、わたしは最後はピンクが扉を出たところを撃ち殺される全滅エンドだと信じてます。エンディングの入り方もカッコよかった。


タランティーノ作品、こんなカッコいいんだ。
パルプ・フィクションも見たことないのでそのうち見て見たいな。
1番好きな映画にはならなかったけれど、劇場で見れて本当によかった映画のひとつになった。

オリジナルを見ていないのだけれど、映像が綺麗になってるのだろうか?
30年前の映画…古くも感じず、遅い時間に見たけどこんなに劇場満員で愛されているファンの多い映画と感じてなんだか気持ちが上がった。


推しは推せる時に推せではないけれど、当時好きだった方は劇場で見てほしい…と、
7年前に好きな映画の爆音上映に行けなかったのをいまだに悔やんでるものから伝えたい。


ギャング映画って思えばそんなに見たことなくて、時計仕掛けのオレンジを見たあとに同じ俳優さんが?!とギャングスターナンバーワンを観た以来だった。
あのときはジャケットがカッコいいなーくらいだったんだけど、あれも今見たらまた感想が変わるかしら。
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