ハル

レザボア・ドッグス デジタルリマスター版のハルのレビュー・感想・評価

4.1
冒頭の会話劇から“ど下ネタ”過ぎて笑ってしまった。
マドンナの『Like a Virgin』の解釈で巨◯等のパワーワードが飛び交う斬新な幕開け。
そこから一転して極上の会話劇へと繋がっていく構成。
臨場感のあるやり取り、芝居とは思えない迫力のある駆け引きにグイグイ引き込まれ、その勢いのままどこまでも突き進んでいく。
作戦決行前後のコントラストがエグいね。

登場人物がみなクセ強めなのも◎
テンポ感の良さと相まり、テンションもガンガン刺激された。
内容としては重めなのにスタイリッシュな仕上がり、これがタランティーノたる所以なのだろう。
ちなみに拷問シーンはハードそのもの。
拷問しながらダンスを踊るミスター・ブロンドのイカレ具合は作風の空気感とベストマッチしていて、珠玉のワンショットに思えた。
エンドロールへの突入もキレ味抜群なので、必要なものだけを凝縮した贅沢な時間。

ボク自身、時代背景の理解しやすい現代劇が好みなため、昔の作品を積極的に観賞しないけれど、本作は別物。
名作は時を超える事を改めて実感。
“色気とオーラを纏う映画”の魅力に満たされ、幸せな一時でした。

Special Thanks to
〜Shoさん〜
〜Sakiちゃん〜
ハル

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