菩薩

春の驟雨の菩薩のレビュー・感想・評価

春の驟雨(1932年製作の映画)
4.5
後ろのおっさんが30秒に1回咳払いをし続けないと映画観られないクソだったので死ねばいいのにと思いながら観た。1人の女性の転落劇と言うにはあまりにも苛烈なアダムとイブの再現、林檎の樹の下で飴玉に飛びつく彼女は貞操を奪われ身篭り職を奪われ転々とし…行き着く先はカッフェ、その女の園で子を産み育てる決意をするも福祉の名の下に子を奪われ遂には発狂死する。今日まで脈々と続くミソジニーの原点、及び神は人を救わぬ現実、ただそのままバッドエンドを迎えないのが本作の良いところで、天にまします悲劇の母は自らと同じ道を辿ろうとする愛娘を救う。正直雷くらい落としたれ!とも思うが…それじゃタイトル変わっちゃうし終わり方としてはあれがベストか。こう言う神作がフィルセンみたいなゴミ環境でしか観られないのが何よりの悲劇、ラスト20分くらいで前方から小さめながらいびき、とりあえず上映中にエコバッグ丁寧に畳めるかチャレンジに挑戦するのはやめた方がいい。
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