ずが

奇談 キダンのずがのネタバレレビュー・内容・結末

奇談 キダン(2005年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

隠れキリシタンの話は実話にありそうなほどリアリティがありがらラストの展開は「奇談」どころの話じゃなくぶっ飛んでた!

【はなれ】に住む隠れキリシタンは禁教政策の解放後も独自の信仰を辞めることなく独自の信仰を貫き、異教徒として現在まで存在して村八分にされているという設定の時点でゾクゾクした。教会で見させられた映像は不気味で、磔にされた死体は目をくり抜かれるというショッキングな感じでホラーとしての見応えも大分あった。

話は聖書の話まで展開されていき、独自の信仰ではアダムの他にジュッセルが存在し、ジュッセルは生命の樹の実を食べた事でその子孫は永遠の命を手に入れたが罰としてインフェルノに送られた、という展開で最後にはパライソという名の天国に旅立つという作り込まれた設定が素晴らしかった。

知恵の実を食べていない側のジュッセルの子孫は知恵を持たず無垢なのがはなれの住人の知恵遅れの原因とし設定の辻褄を見事にリンクさせていた。ジュッセルはルシファーを指していると作中では語られるが聖書でアダムとイヴに知恵の実を食すように誘惑するのは蛇でこれがルシファーの誘惑とされているが知恵の木の実と生命の木の実を両方食べさせ新たな神を創り上げ、神に反乱を起こそうとしていたと考えると聖書ともリンクするのが驚いた。

↑聖書の知識が間違ってたらすみません。
深く考えると結構楽しめたが万人受けする映画ではないなきっと…。さいごのパライソへいぐんだーー!!はちょっと笑ってしまった。
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